島田塾 その先に続く日本へ
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島田塾について
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島田塾設立の趣旨
1. 日本を蘇生させる志
今日の日本は極めて憂うべき状況に陥っているといわざるを得ない。経済的にはデフレスパイラルから脱却ができず、低迷が異常に長期化していることがある。これはたしかに深刻な問題だが、もっと深刻なのは、人々の気力が衰え、志が失われつつあることである。

経済の低迷も高齢化問題も環境問題も国際関係の緊張の問題もいずれも重大な問題ではあるが、これらはいずれも適切な戦略と合意形成と協力による実行があれば克服できない問題ではない。

問題はそうした現象ではなく、求められる行動を可能にする指導力、そしてそれを支えるべき人々の意識と自覚が希薄になりつつあることである。いうなれば気力と志の危機である。

日本はかつて何度となく深刻な国難に遭遇したが、それを逞しい気力と高い志によって乗り切ってきた。近くは第二次大戦後の廃墟の中からの復興、遠くは欧米列強の脅威の下での明治の近代化と発展を銘記すべきである。

かつて日本の奇蹟と言われた戦後成長を実現したシステムは、経済から政治に至るまで、いまやその歴史的役割を終え、次ぎなる仕組みと指導原理を見いだせないまま日本は混迷し漂流している。この日本に新しい活路を見いだすために、今、何よりも求められるのは、次ぎの時代の日本をしっかりと築こうという人々の気力であり、高い志である。

衰えつつある気力の充実をはかり、失われつつある志を磨き直そうという問題意識を共有する人々、とりわけ意識と活力のある経営者の切磋琢磨と鍛錬の場としてここに島田塾を結成したいと思う。
   
2. 次ぎを担う人材
  現在の日本は我々の先輩達が責任を負って動かしている。顧みれば、戦後の廃墟の中から”奇蹟”と言われた復興と発展を成し遂げたのはさらに一世代前の先輩達であったし、その次ぎの世代がその成果を受け継いで今日の日本を運営している。その間、日本は大きな歴史の転換点を過ぎて戦後成長の方程式が通用しなくなり、今日の日本の経営は混迷の中で将来への確固たる展望を見失いつつあるように思われる。

新しい時代を見据え、新しい環境条件の下で、日本の可能性を直視し、新しい繁栄を実現してゆくのは、次ぎの世代、すなわち我々の責務であり、歴史的使命である。

島田塾の目的は、経営者が、「国と時代を担うにふさわしい力と知力を磨き、夢と希望が持てる国を創造する」ことにある。そのために、互いに交流を深め、学び合い切磋琢磨するための場を提供する。
   
3. 知は力なり
  「知は力なり」と言う。今ほど、その言葉があてはまるときはない。力の源泉が武力から生産力へ、そして情報力へと変遷してきたことを世界史は教えている。

国の経営も同様である。かつての成功の方程式が崩壊した今日、既存のシステムのレールを走り、点取り競争をする時代も終わった。新しい指導原理を打ち立て新しいシステムを構築する知力が求められている。

しかしそれは空虚な抽象の世界で実現するものではない。目前の現実を内部から変革して行かなくてはならない。そのためには、現実を直視し、分析し、熟知した上で、それを変革して行く戦略的社会工学の思考と行動が求められる。

多くの提言が出されているが、我々は単に提言のための勉強をするのではない。日本を変えるための、新しい日本を築くための知を、その力の源泉となるための知を磨こうと思う。島田塾はそうした知的錬成を支える条件と場を提供したい。
 
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